■ 子どもたちの拠りどころ「カタリバ」とは?

新学期が始まっておよそ2週間、夏休み明けの学校が辛くなりがちなこの時期が毎年「自殺予防週間」となっています。
「死にたくなる」「勉強についていけない」中学生の悩みに対する取り組みを取材しました。

男子生徒
​「2年生のころに不登校で、少し学校にいけない時期があって。【カタリバ】がなかったら、3年生になっても不登校でいただろうし」


かつて不登校だった中学3年生の男子生徒。学校に戻ってくるきっかけとなったのが「帯中(おびちゅう)カタリバ」です。

カタリバとは、学校公式サイトに寄せられた生徒の実際の悩みに対し、別の生徒が匿名で答えるという熊本市の帯山(おびやま)中学校が独自に運営するサイトのこと。

こちらは実際のやり取りです。

「生きたくも死にたくもないです」
「では生きるべきです」
「一緒に頑張って生きて生きましょう」


「心の性別はどっちなんでしょうか?また、どうすればいいでしょうか?」
「どっちの性別もあるってのもありなんじゃないですか?」


2021年 8月の運営開始から1年、勉強や部活動のことなども含め、これまでに3000件を超える投稿が寄せられています。

これまで勉強の方法についてカタリバで相談した女子生徒は?

帯山中学校 3年 野口 理桜さん
「実際にやってる方法を書いてくれたりと、こういう方法は思いつかなかったなというのがあったのですごく参考になりました」