熊本大学の構内での発掘調査で見つかった遺跡や遺物の企画展が、熊本大学五高記念館(熊本・中央区)ではじまりました。
熊本大学の敷地には縄文時代以降の遺跡などが多く眠っていて、大学の埋蔵文化財調査センターが1994年から調査を進めています。

これまでに縄文時代から近代にかけての遺跡や遺物が見つかっていて、そのうち54点が今回、展示されています。
壊れた縄文土器をリサイクルして作った錘(おもり)は、刻みや研磨が確認できることから漁網の錘として使われていたと考えられています。
また、奈良・平安時代に寺で使われていた皿も展示されていて、煤(すす)が付いていることから灯りをとっていたとみられ、「杦本寺(くほんじ)」の文字も残っています。

熊本大学 埋蔵文化財調査センター 山野 ケン 陽次郎 助教「大学の土地の利用や変遷などの歴史を感じてもらいたい」
この企画展は11月25日まで開かれています。
入場:無料
開館時間:午前10時~午後4時
休館日:毎週火曜日









