熊本市内は朝夕 “慢性的に渋滞”
熊本市内では朝夕に慢性的に渋滞していて、この渋滞は東京、大阪、名古屋を除いた政令市でワーストと言われています。
TSMCが進出した菊陽町でも渋滞は深刻です。朝の通勤時間帯の菊陽町、国道57号は慢性的に渋滞しています。渋滞がなければ6分ほどで到着するTSMCの工場まで、30分かかりました。

――渋滞解消に向けて重要な要素は何か?
「打開策」とそしてそれを実現する「道筋」を、教えてください。
西野氏の答えは…
打開策:特効薬はないが…
道筋は:早期にスケジュール感を

西野太亮氏「がっかりされるかもしれませんが、特効薬というものはないと思います。最新のデータでは熊本市内だけで174の主要渋滞箇所がありますが、一気にゼロに減らすことは難しい。信号機の時間配分の見直しや右折レーンを作ること、公共交通機関の充実など、どこの渋滞がひどいのか?原因は何か?ということを分析して、政策を積み上げることが重要です」
「同時に、小さなことばかり積み上げている段階ではありません。圧倒的に政令市の中で渋滞が多いので、抜本的に解決する方法はないのかと。そこで県や熊本市、周辺の自治体と協力して『10分・20分構想』を打ち出しています。熊本市中心部から(九州道の)最寄りインターチェンジまで10分、熊本空港まで20分、これを実現するための高規格道路を整備しましょう、という構想です。実際に調査にも入っていますので、絵空事ではないと思っています。こうした抜本的な改革が必要なレベルの渋滞が現状です」
後生川凜アナウンサー「特効薬はないということですが…どうしても、すぐ効果が分かるものが欲しいと皆さん思っていると思います。そのあたりはどうですか?」
西野太亮氏「おっしゃる通りです。ただ、例えば私の選挙区では、熊本市南区田迎の交差点で右折レーンを一つから二つに増やし、長くした。すると劇的に渋滞が改善されました。174全体で見るとなかなか減らないですが、一個に着目して対応すると一気に改善されることがあるので、積み上げていくしかない」
「市民の皆さんにはご迷惑、ご負担をおかけしますが、県も国も市も、強い問題意識は持っていますので、みんなで結束してやっていくことが大切です」
キャスター「有権者からの声は多いですか?」
西野太亮氏「めちゃくちゃ多いです。私の選挙区(熊本市では西区・南区)は東側と比べると渋滞が少ない地域ですが、若い人たちを中心に北や中心部、東にも行くわけですから、西区・南区の人にも非常に重大な問題なんです」
「市民の皆様が不満を持たないよう、できるだけスケジュール感を示した方がいいと思う。簡単ではないですが、それも重要です」
ーー最後に物価高や渋滞の課題以外で、訴えたいことをお願いします。
『熊本都市圏の重心を西南部へ』

西野太亮氏「私が熊本2区の選出議員だから言っているわけではなくて、東部・北部にお住いの皆さまにとっても、今あまりにも熊本都市圏の重心が東側に偏っているので、熊本都市圏の機能がまひしてしまうかもしれない。その重心を西南部に移すことによって、西南部の皆さまだけでなく、東部・北部の皆さまにとっても非常に大きなメリットがあると思っています。そのためしっかり取り組んでいきたい」
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熊本2区当選 衆議院議員 自民党・西野太亮氏(46)
元財務省職員。学生時代は水球に熱中。時代劇が好きだが、多忙で録画がたまる。
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