明治安田J2リーグのロアッソ熊本は、クラブ設立20周年を記念した試合でJ2残留が確定しました。

ロアッソ熊本(14位)VS レノファ山口FC(10位)【明治安田J2第35節】 

ホームにレノファ山口FCを迎えたきのう(20日)は、強い風が吹く中での試合でした。

ロアッソは、勝てば無条件でJ2残留が確定しますが、前半14分、自陣右サイドでパスをカットされると、そこからペナルティエリア内へ進入され、そのまま先制ゴールを許します。

それでも、ロアッソは、前半20分、右サイドからクロス。こぼれ球に反応した18番・FW石川大地(いしかわ だいち)がゴールを背にした状態から反転しながらシュート!

石川大地選手(28)「相手の位置はある程度把握していたがゴールは全く見えていない状況だったので、枠に強く飛ばすということだけを意識して上手くミートした」

エースストライカーの2試合連続ゴールで同点とします。

さらに後半10分、石川は、今度は強い風を利用してセンターサークル付近から40mほどの距離のロングシュート!ボールはゴールの右隅を捉えますが、相手GKが辛うじてセーブし得点には至りません。

結局、このまま1対1で引き分け。それでも、ほかのチームの結果を受けてロアッソのJ2残留が確定しました。リーグ戦は残り3試合です。

8番・MF 上村周平主将(29)「残留が決まって昇格はない中で、その中でもチームの成長はできると思うので、目の前の試合に向かってチーム全員で良い準備をして頑張っていきたい」

ロアッソ熊本OB出場の「レジェンドマッチ」

そして、この試合の前には、ロアッソ熊本の元選手たちによる「レジェンドマッチ」が開催されました。

元日本代表の巻誠一郎(まき せいいちろう)さんをはじめ、クラブの歴史を紡いできたOBたちが、在籍時の背番号をつけてプレー。20周年記念マッチに花を添えました。

2014~2018年在籍に在籍した巻誠一郎さん(44)「(OBたちは)良くも悪くも変わらなかったですね(笑) 相変わらず、皆さん、選手たちは元気で。僕も刺激になりました」

また、2014年~2017年在籍で、現在はロアッソ熊本ユースで監督を務める岡本賢明さん(36)は、将来のロアッソ選手を育成する立場から、未来を見据えて次のように語りました。

現ロアッソ熊本ユース監督 岡本賢明さん(36)「僕らが10年前にプレーしていた時も、もちろん良い雰囲気での熱気があったが、今のチームはさらに増しているような感じがあって雰囲気もすごく良かったので、また10年後の ”30年目” に、しっかり進化しているように、僕らは(クラブの)中の方から盛り上げてやっていければいいなと思う」