水俣病の関係団体と木村敬(きむら たかし)熊本県知事の懇談が開かれました。

県独自の懇談は今年5月の環境大臣と関係団体との懇談を巡る問題を受けて開かれたもので、今月4日に続き2回目です。

きょう(17日)は大臣との懇談中マイクの音を絞られた松崎重光(まつざき しげみつ)さんが所属する水俣病患者連合と知事が意見を交わしました。

団体側は水俣病被害者が受け取る「療養手当」の増額や、離島に住む被害者が島の外の医療機関などに通院した場合に支払われる「離島手当」の増額を要望しました。

これに対し、木村知事は「物価高に対応するよう国に求める」と初めて国に要望する意向を明らかにしました。

ただ、国の来年度予算の概算要求は今月末に締め切られることから、団体側からは「時間がなく早急に国に求めて欲しい」という声が上がっていました。