昭和48年(1973)8月、熊本市の藤崎台球場にナイター設備が完成。式典と記念試合が行われました。

当時ニュースはこう伝えています。
「熊本県営藤崎台球場のナイター設備が完成、今夜〝ナイター開き″がありました。式は夕闇せまる午後6時から行われ、夕涼みを兼ねて訪れた家族連れなど1万5000人がスタンドを埋めました。

そして沢田県知事が「社会体育や高校野球のレベルアップに活用して欲しい」と挨拶したあと、スイッチを入れると、6基の照明塔の792個のライトが次々に光を放ち、グラウンドを真昼のように照らし出しました。

明るさは絞り2.8にすると100分の1秒のシャッタースピードで写真が取れるという日本一の明るさです。

点灯式のあとは熊本民謡会の人たち500人が揃いの浴衣で踊りの輪を広げ、‶ナイター開き″を盛り上げました。

このあと記念試合が行われ、今年(昭和48年・1973)の夏の甲子園出場の八代東高校(熊本)と日田林工高校(大分)が対戦しました。

スタンドからは1万5000人のファンが熱戦を見守りましたが、試合は日田林工が豪快な長打を連ねて、5対1で八代東を下し熊本のファンをがっかりさせました。」

設置からまもなく51年となる6基の照明塔ですが、現在改修工事に入っています。来年(令和7年・2025)3月にはLED照明塔として新しく生まれ変わる予定です。