8年前の熊本地震で、当時大学生だった大和晃(やまと ひかる)さん(当時22)が土砂崩れに巻き込まれ死亡しました。両親は息子に思いを寄せ続けています。
大和晃さんの両親、卓也(たくや)さんと忍(しのぶ)さん。

きょう(4月16日)本震の時刻に合わせ、晃さんが土砂崩れに巻き込まれたかつての阿蘇大橋の近くにやってきました。

晃さんの父・大和卓也さん「晃が常に自分たちのそばにいてくれて自分たちのことを見守ってくれていると思っています」

南阿蘇村立野(たての)の高台に咲くサクラは、地震の2年後、晃さんもよく訪れていたこの場所に両親が植えたものです。
父・卓也さん「細い枝からこれぐらいの木になったけん、時間の経過は感じるよね」
『震災や息子のことを忘れないでほしい』という思いを込めました。
母・忍さん「晃がいなくなった分、サクラが成長してくれて、晃とのいない時間をサクラがうめてくれるような、そんな風にも感じます」

両親は災害で悲しい思いをする人が減ることを願い、思いを伝え続けています。
