郷土料理を世界へ
熊本の郷土料理をもっと全国へ その思いで、さまざま商品開発を行っているのが1955年(昭和30年)創業の『村上カラシレンコン店』です。
村上カラシレンコン店 村上範年さん「真空冷凍の辛子レンコンです。食べたいけど賞味期限短いというのがあったので」

辛子レンコンの賞味期限は約10日ほどと短いため、お土産品として選ばれにくいという悩みがありました。
村上さん「賞味期限が長くなるほど手に取られやすい」
そこで開発したのが“真空冷凍”した商品。約6か月持つといいます。
しかし気になる点が…。

40年ほど前に起きた「辛子レンコンによるボツリヌス菌中毒」。常温や冷蔵保存の真空パックが原因で、ボツリヌス菌が増殖し中毒を起こしたと言われていました。
村上さんは長期保存が利く方法を模索し、真空パックだけでなく冷凍技術も活用するなど研究を重ねたのです。

村上さん「検査結果です。クロストリジウム属菌というのがボツリヌス菌などの食中毒の起因となる菌なので。この数値なら全然大丈夫ですよという証拠ですね」
真空冷凍の辛子レンコンを3ヶ月間検査に出したところ、ボツリヌス菌の増殖は全く見られないという結果が出ています。

その検査結果に熊本市保健所も「食中毒の恐れが決めて低い菌数 さらに冷凍保存という手法によりボツリヌス菌の増殖を防ぐことができる」としています。
実は、村上さん ただ真空冷凍しただけでなく「独自の製法」を取り入れています。
村上さん「一般細菌は真空で死んでしまうんです。そうするとボツリヌス菌だけ増えてしまうと一般的に言われてきた。であれば、ボツリヌス菌を抑える菌があれば逆に良い。今言えるのはここまでです」
詳しい製法はまだ極秘。

開発した特殊な製法で菌を抑え、さらに冷凍保存で増殖も防いだ「新たな真空冷凍の辛子レンコン」。
食べ方は、簡単。レンジで温めるだけ。
実際に、番組スタッフが食べてみると…

「シャキシャキしてますね!あっゴホゴホ!辛みもすごい!」
村上さん「それを出すのが大変だったんです。ただ冷凍したものは、食感が少ししか残らない。辛みも水分と一緒に出てしまう。辛子レンコンがおいしくないと意味がない。揚げたてに近い製法にこだわった」
安心しておいしく食べられて、長期保存が利く辛子レンコン。2年間研究を重ねてきました。
試食した常連客は?
「うまさが逃げない。辛子も辛いもん!真空冷凍したものがおいしい!」













