水不足が懸念される福岡県行橋市はきょう、これまで10パーセントだった水道水の減圧率を15パーセントに引き上げました。断水はなんとか回避したい考えです。

◆減圧率を10→15%に引き上げ

福岡県行橋市や苅田町の水源である油木ダムは8日午前9時時点の貯水率が20.7%で、先日の台風でも思ったほど回復していません。

RKBヘリ「福岡県添田町にある油木ダムです。水が少ないためダムの底にある橋などがはっきりとみえます」

今後も貯水率の増加は見込めないと判断し、行橋市は8日午後から水道水の減圧率をこれまでの10%から15%に引き上げました。

◆700トンの水を“節約”

市は、今回の減圧強化で1日あたり700トン程度の水を節約できると見込んでいます。減圧した場合、高台にある住宅などでは水が出なくなる可能性があります。

橋市上水道係・大久保俊之係長
「雨が降らない梅雨も明けた、節水お願いしたい」

市は、速やかに水を届けられるよう70個のポリタンクに事前に給水していました。8日午後3時点で水が出ないなどの問い合わせは寄せられていないということです。