◆ネットにあふれる「冷笑」
一方で、誹謗中傷だけではなくて、「冷笑」系もネット上にはあって、「あざ笑う」とか「いじって笑いを取る」とかもあるかと思うのです。ひろゆきさんはとても人気のある方で、頭もよくてキレがいい。
でも時に「冷笑」系の発言もあって、沖縄の基地反対行動に関して、座り込みをやっていないじゃないかと書いたことがあって、本土の生まれである私も、「個人的に」と言いつつ、沖縄の人たちに対して抑圧する側になっていたことは歴史的も否定できないので、一つ一つ例を挙げて「ごめんなさい」と言ってみたんです。ネット上ではプチ炎上しましたが「それでもいいや」と。
ひろゆき氏ツイートに思う「#沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」
<沖縄の基地反対行動に関するひろゆき氏のツイートが議論となっている。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』のコメンテーターを務めるRKB報道局の神戸金史解説委員は「同じ“本土生まれ”として、申し訳ない気になった」という。11日放送の番組で運動論と、歴史の面から思うところを語り、「ごめんなさい」と繰り返した>
一生懸命な人を、シラっと冷笑する、嘲笑するというのもネットの悪い特徴のひとつだと思うんですね。この時、「勝手に本土を代表して謝るな」といっぱい書かれたんですが「だから個人的に、って言ってるじゃない。代表してませんから」と思いました。本土の一人の人間として、こんなことを思っています、と言ってみたかったのですね。
その時に考えていたのは、「心を寄せる」ということでした。例えば弱い人、苦しんでいる人がいた時、「それはお前の自己責任だろう?」というより、僕は立場が違うけれども「想像すると大変だな」と、心を寄せること。これもネット上の重要な機能なんじゃないかな、とも思っているんですね。