◆自社サイトで動画・文書を発表するのではなく記者会見を

昨夜の公式見解発表直後に、私が投稿したツイートには、今朝までに「いいね」が約3,000件ついていました(午後3時の時点でインプレッション45万件以上)。その投稿内容を改めてお伝えします。

“まずは記者会見を。企業の不祥事は数あれど、文書と自社動画だけで謝罪を済ませた例はどれくらいあるのか。「エンタテインメント業界という世界が特殊であるという甘えを捨て」る覚悟がおありなら、ジュリーさん、これを機に膿を出しきりませんか。才能ある所属タレントの未来を守るためにも。”

ここは記者会見を開くべきでしょう。不祥事を起こした企業が、文書と自社サイト内の動画だけで謝罪を済ませた例は、私が知る限りほとんどありません。有名企業であればなおさらです。

ジュリー社長の見解には「エンタテインメント業界という世界が特殊であるという甘えを捨て」というフレーズがありましたが、動画と文書による発表では、観測気球を上げただけではないか、という印象が私にはありますね。

◆一般企業であればとっくに詰んでいる

ファンの思い、そして所属タレントの未来を守るために今、するべきは、膿を出し切ることでしょう。その先に、会社が解散になるというシナリオがあったとしても、またやり直せばいいじゃないですか。才能のある人は移籍してもいいし、(経営陣は)改心して再組織化してもいい。

いまコメントしていることは「疑わしきは罰せず」という事実認定の考え方から踏み込み過ぎているかもしれません。ただ、今回の疑惑について芸能界以外の一般企業の論理で言えば、もうとっくに「詰んでいる話」です。

“被疑者死亡”というところで逃げ切るのも無理があるし、何よりも公式見解の文書を読んで感じたことは、ジャニーズ事務所に社会的責任が欠けている、ということです。ここが欠けているから、全て空疎に思えてしまうのです。