往復2万5000キロの「オイルロード」。中東産油国から原油を運ぶタンカーは、今も日本経済を支えている。44日間の同乗取材中、海賊が出没するホルムズ海峡で不審船に遭遇した。10回シリーズの4回目。(2013年8月30日~同年10月12日に同乗取材)

◆行き先の最終決定は15日目
東京湾を出て15日目(9・13)。スリランカのコロンボ沖を航行中のことだ。出光タンカー本社から原油の積み地が決まったと正式に連絡が入った。

松本船長「UAE(アラブ首長国連邦)のダス島とカタールのハルル島で原油を積んで、千葉の京葉シーバースに運ぶ」
◆原油の積み地は2か所

*海図で説明
松本船長「ダス島にくる油というのは、ウム・シャイフ・オイルフィールドと、もう一つのオイルフィールドから出たものをパイプラインで島に持ってきてタンクに貯めて積み込む」

◆海賊対策
ここからアラビア海へと入っていく。海賊が出没する海域だ。
*船尾にワイヤーを張り巡らせる作業
日章丸では、様々な海賊対策をとっている。

RKB久間直樹「海賊対策として船員が張り巡らせているワイヤーです。鉄条網のようなもので5センチおきに尖ったものがついています」







