◆心筋梗塞を起こして入院
一方、ラリーサさんは慣れた手つきでおかずを詰めています。

同僚「てきぱきされて素晴らしいと思います。自分から進んでやれることを探しているんじゃないですかね」
元気に働いていますが実は、今年1月に心筋梗塞を起こし入院していました。

娘の平山アンナさん「救急車で運ばれて入院したので、本当に無事で退院できてよかった。またお母さんの元気な姿をここで見るのはすごく嬉しいです。すごい頑張っていますね。成長しました。最初の頃と比べたら最初は不安が多かったけど今は慣れてきたような動き。安心していますね」
◆仕事している時だけ忘れられる「戦争」
現在は、週に3日ほど働き、生活のリズムもでてきました。ただ、頭から離れないのは母国ウクライナのことです。

ラリーサさん「毎日ニュースを見て、泣いたりしているので落ち込まないように別のことをしたり、散歩をしたりしているけど心がずっと重いです。親戚や友達がたくさんウクライナに残っているので、毎日心配のなかで過ごしています」
夫のウラディミールさん「また先が見えないけど、1日も早く平和になってほしいし、人もこれ以上死んでほしくない。それしか考えていません」
2人にとっては、仕事に没頭している時だけが、唯一、戦争のことを忘れられるといいます。

ラリーサさん「仕事はイベントみたいなもの。楽しんでいきます。みんな優しいし、手伝ってくれるし」
娘のアンナさん「少しずつ慣れてきて意外にこの1年頑張って過ごしていた。明るく落ち込まないように。働き始めてから気持ちも切り替えることができるし、戦争を忘れたり笑顔が増えてきた」
弁当のあじや・倉園幸治社長「生活をそこでしていく、どれだけ長期化するかわからないし、これからずっといるかもしれない。そういった不安も出てくると思うんで、この日本、福岡にずっと住んでいきたいと思う。職場づくりは私たちの課題になると思います」

ウクライナ侵攻によって生活が一変した夫婦。母国を思いながら日本で自分たちの生活を築いています。







