ロシアの軍事侵攻を受けて福岡県には142人のウクライナ人が避難しています(23日時点)。福岡市に避難し、弁当会社で働くウクライナ人夫婦は、最初は言葉の壁に悩んだものの、日本語が上達し職場に馴染んでいます。仕事にいつもひたむきでいつしか同僚から頼られる存在に。仕事に打ち込んでいる時は「戦争」を忘れられる時間だといいます。

◆日本語も上達、同僚から「頼られる」存在に

ウクライナ東部のドネツクから避難してきたチェリニゴフ・ウラディミールさんとラリーサさん夫婦。2人は今、福岡市西区の弁当販売業者「あじや」で働いています。

あじや・倉園幸治社長(去年4月)「まだ日本語とか全くわからない状態です。みなさんどうぞよろしくお願いします」

福岡市在住の娘・平山アンナさんから勧められ妻のラリーサさんが働き始めたのは、来日してわずか2週間後の去年4月。ウクライナで30年間レストランで調理を担当していたこともありすぐに職場に溶け込みました。ラリーサさんの楽しそうな姿を見て夫のウラディミールさんもここで働くことを決めました。今は、肉をカットしたり、袋詰めをしたりする下処理を担当しています。

同僚の峰由美さん「みんなと楽しくやってますよね。最初はウクライナ語を日本語に訳して、紙にいっぱい貼ってお伝えして、作業をしてもらっていました。それをすべて外してジェスチャーと皆さん日本語なんですけども言葉でお伝えしたら通じるようになって」

今では頼れる存在となっています。

ラリーサさん「はい、大丈夫。(日本語は難しい?)はい、ありがとうございます」