福岡市の志賀島の海岸で今週、大量のフグが打ち上げられているのが見つかり、16日に回収作業が行われました。見つかったのは有毒のホシフグです。体にとげもあることから、市は見つけても触らないよう呼びかけています。
◆海水浴場にホシフグが打ち上がる

RKB高田佳明「志賀島海水浴場の砂浜です。これよく見ると魚ですね。大量に打ち上がっています」
夏場は、サーフィンや海水浴でにぎわう福岡市東区の志賀島海水浴場。砂浜に点々と転がっているのは魚の死がい。その数は確認できただけでも数百匹を超えました。近くの水族館「マリンワールド海の中道」によると、見つかった魚はホシフグだということです。
マリンワールド海の中道 岡村峻佑さん「体がちょっと黒ずんでいて、そこにきれいな白い水玉模様が無数に並んでいるので、われわれが見たらすぐにホシフグだとわかる」
◆大しけとなった海の影響か

ホシフグは普段、海の深いところに生息していて、海岸で見ることはないといいます。

マリンワールド海の中道 岡村峻佑さん「先週あたりから海が大しけになって、おそらく海の中でもまれて、その中で巻き上げられて浅場に上がってきたホシフグが、表層の低水温に耐えきれずに下に潜れず打ち上がってしまったのではないかなと思います」
16日は朝から市の職員が回収作業を始めましたが、打ち上げられた魚の数に驚いていました。

回収作業をする職員「半端やないですね、びっくりしました」
◆“見つけても触らないで”

周辺の漁業への影響は今のところないということですが、ホシフグには毒やとげがあるため、福岡市は回収を急ぐとともに、見つけても触らないよう呼びかけています。

福岡市漁港課 住吉隆宏課長「異臭で周りの方々に影響が出てくる恐れがあるのと、とげもありますので触ったり持ち帰ったりして、けがをする方が出ないようにということで急きょ回収することになりました」
16日の作業で、実に1万5000匹のホシフグが回収されたということです。