活動の原点は”病気の妹との時間” 「サンタ訪問の瞬間は病気を忘れてほしい」

サンタクロースと一緒に福岡県内の病院を訪問するのは、病気の子どもたちに英語を教えるボランティア団体「サンシャイン・クラブ」のメンバー。

代表の、英語教師・ヘリーン内田さん(福岡市在住)が、2004年に始めた。

サンシャイン・クラブ 代表 ヘリーン内田さん
「当時私は、九州がんセンターの子どもたちにボランティアで英語を教えていたのですが、子どもたちのために、何か特別なことをしたいと思っていました。そこで”友人のサンタクロース”に協力をお願いし、プレゼントを届けてもらうことにしました。知り合いの大学院生にはバイオリンでクリスマスソングを弾いてもらいました。子どもたちに『たくさんの人が気にかけているよ』と伝えました。それが、子どもたちとサンタ、私たちの最初のクリスマスです」

ヘリーンさんには、生まれつき腎臓に疾患を持つ妹がいた。
2年間の闘病中は2日に一度、入院中の妹の元を訪れた。
その時の経験が、活動の原点になっている。

サンシャイン・クラブ 代表 ヘリーン内田さん
「子どもたちにとって病院での生活が、いかに寂しく退屈な時間であるかを知りました。子どもたちは病気から逃れることができず、病院から逃れることもできません。しかし、サンタに会うこと、贈り物を受け取ること、クリスマスソングや鐘の音を聞くことは、子どもたちとその両親にとって、とてもワクワクするエキサイティングな時間です。サンタが訪れる瞬間は、病気であることを忘れていると信じています。幸せそうな子どもたちや両親の様子をみると、私もとても嬉しい」