福岡大学病院 『あすはサンタがくるよ』

「Merry Xmas(メリー クリスマス)!」
真っ赤な衣装に白い豊かなあごひげをたたえたサンタクロースが、入院中の子どもたちが集まるプレイルームに入ってきた。
たくさんのプレゼントを積んだカート。
ベルを鳴らす仲間たちも一緒だ。
「We wish you a Merry Christmas(ウィー ウィッシュ ユー ア メリー クリスマス♪」

みんなでクリスマスソングを歌ったあと、ひとりひとりにプレゼントを手渡した。
集まった子どもたちの中には、3日前に手術を受けたばかりの男の子も。
痛みを我慢して車椅子でやってきた。
「前の日から、看護師が『あすはサンタがくるよ』と伝えていたので、頑張ってきたみたいです」
こう話すのは、病棟に勤務する保育士の松尾麻衣子さん。
保育士 松尾麻衣子さん
「病気で治療中であっても、子どもたちには遊ぶ権利がある、そのために私たち保育士が常駐しています。でもこうした非日常のイベントは私たちにはつくれない。『サンタさんに会いたい』という前向きな気持は治療にもつながっていると思います」







