危機的な状況に直面する「国産漆」

畑に植えられた40本のウルシ。

渡邉さんは今「鳥栖漆会」の会長として、国産の漆の保全活動に取り組んでいます。

およそ7500年前の縄文時代から利用されてきた漆。

いまでは漆器や工芸品だけでなく、国宝や重要文化財の修復にも使われています。

しかし今、国産の漆が危機的な状況にあるといいます。

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「九州にはほとんど漆を掻ける木なんていうのはほとんどない」
「今のうちに皆さんにそういうことを伝えるのが私の仕事かもしれませんね」