カードのモデルになった”おじさん”たち

カードのモデルになったおじさんたちも照れながら喜んでいます。

音響機器が好き 高尾忠弘さん(70)
「私のキャラクターは『ビデオストーリー』です。時々孫の学校のバスを迎えに行くんですよね。みんな手をふってくれます」

メンマ作りが得意 奥田龍也さん(73)
「私は『スパイシーストロングメンマン』です。カードにサインして欲しいとか言われるとですね、ちょっと戸惑うというか、気恥ずかしい気がしますね」

わざわざ海外から訪れる人も・・・

2023年の誕生以来、カードになった住民は29人に。

香春町 鶴我繁和町長
「子供たちはこれを最強カードということで使っているみたいなんですよ、私も嬉しく思っています」

「サイdo男カード」は、海外からも注目を集め、これまでに、スウェーデン、リトアニア、チェコ、ドイツ、オランダなどからわざわざ採銅所を訪れる人もいたといいます。

きっかけは”地域のつながりが薄くなったこと”

おじさんカードを企画したのは地元で生まれ育った宮原絵理さんです。

地域のつながりが薄れていく現状を目の当たりにしてトレーディングカードにしようと考えたといいます。

採銅所地域コミュニティ協議会 宮原絵理さん
「子供は大人のことを知らないし、大人も声もかけられないとか、同じ地域の中に住んでいるのに(関係性が)希薄なところがすごく目立っていました。住んでいる子供たちに『この人たちはすごいよ』とか『こんなことやってくれている人がいるよ』っていうのを紹介したくて作りました」


カードの名前や技名は、普段おじさんたちと話すなかで、その人らしいものを考えます。

採銅所地域コミュニティ協議会 宮原絵理さん
「”トカティブ”は饒舌な、という意味です。この方は元々営業職をされていて、お話がとっても上手なんですよ、なので饒舌なランナーで『トカティブランナー』、北九州マラソンに3度も出たことがあるんです。私たちは彼らのことをヒーローだと思っています」