確認が義務化された「過去の性犯罪歴と免許失効」

文部科学省は児童や生徒へのわいせつ事件が相次いでいることを受けて、採用候補者の免許失効歴を確認できるデータベースを構築しました。

市町村の教育委員会などは、おととしから、採用時に過去に性犯罪などで免許が失効していないかどうかを調べることが義務となっています。

専門家はこの制度の意義について「性犯罪は繰り返すおそれがある」ためだと強調します。

九州女子短期大学 子ども健康学科 吉田浩一 教授
「もう何回もやっていくうちに、その行為が止められなくなる、だから繰り返しやってしまって、かなりやったところで発覚して懲戒処分(になるケースが多い)。やはり過去にそのようなこと(性犯罪)を起こしてしまった方ということは、採用は見合わせた方が良いかなと考えられます」

須恵町教育委員会 データベースに「該当はなかった」

今回問題となった男性職員について須恵町教育委員会はデータベースに「該当はなかった」と説明しているということです。

保護者は「不安」「対応遅い」

保護者からは町教委や学校の対応に不満や不安の声が多く聞かれました。

保護者
「情報を出してくれないので保護者としては不安」

保護者
「対応が何もかも遅いので、あった事実はあった事実で自分たちのミスで受け止めてほしい」

保護者
「地方で先生が管轄されているじゃないですか、だから抜け道をついて出てきていると思うんですよね。教員の採用のシステム上に問題があると思った」