プロ野球のオフシーズンに行われる「ウィンターリーグ」が、新たな才能の発掘などを目的に、国内では初めて沖縄県で開催されています。日本野球界にとって大きな一歩となりそうな取り組みの仕掛け人は、福岡県出身の男性です。大手企業を退社してリーグを立ち上げた男性の熱意に、ホークスの斉藤コーチも動かされました。

◆「仕掛け人」は福岡県出身の男性

沖縄県・宜野湾市で、今月24日に開幕した国内初の「ウィンターリーグ」。ウィンターリーグとは、新たな才能の発掘や経験の浅い選手に実戦の場を提供することなどを目的に、プロ野球やメジャーリーグのオフシーズンに行われるリーグ戦で、中南米やオーストラリアといった温暖な地域で開催されています。新たに「ジャパンウィンターリーグ」を立ち上げたのは福岡県筑紫野市出身の鷲崎一誠さんです。
◆大学を回り「リーグ参加」募る
1か月前、鷲崎さんが足を運んだのは、北九州市にある九州共立大学です。

鷲崎一誠さん「今回ジャパンウィンターリーグが開催するにあたって、選手の募集と福岡では強豪大学なので、あいさつという形でいきます」
国内初の試み、代表自ら参加者を募ります。
九州共立大学 上原忠監督「学生もまだまだ野球をしたい、トップを目指したいという話は常々聞いていましたので、学生が最後の最後に自分のパフォーマンスを発揮できる場所があるというのは、非常に僕ら指導者としてもありがたいと感じます」

◆大手企業を退社して「リーグ」立ち上げ
鷲崎さんは、慶應大学野球部出身。しかし、4年間でリーグ戦出場の夢は叶いませんでした。大学卒業後も野球への思いを捨てきれず、アメリカで開催されたウィンターリーグに参加しました。
鷲崎一誠さん「カリフォルニアのウィンターリーグに挑戦して、結果が出たんですね。このウィンターリーグのモデルは素晴らしいと思った。日本に現状ないので、そこを僕みたいに悔しい思いをしている選手が数多くいると思うので、選手に機会の場所を作ってあげたいというところから、この企画をしています」
その後、大手企業に就職しましたが去年2月に退社。自分と同じように夢を追い続ける選手達を応援しようと、会社を立ち上げました。