「銅」を狙った窃盗が今、相次いでいます。
特に狙われているのがエアコンの室外機です。
9月13日には福岡県北九州市の廃校になった小学校で、エアコンの室外機12台がなくなっているのがわかりました。
なぜ、いま「室外機」が狙われているのでしょうか。
銅の取引価格10年で2倍超に

セコムIS研究所 濱田宏彰さん
「金属価格が上がってくると金属絡みの罪が増えるのは毎回のケースなので、今(金属が)高くなっている状況は、様々な金属に対して守りを固めることが大事なタイミング」

銅の取引で国際指標となっている、ロンドン金属取引所での銅価格の推移をみると、2015年に1kg=666円だった銅の価格は、2025年に1408円となり、この10年で2倍を超える金額にまで高騰しています。
これは、銅が多く使われる電気自動車や半導体などの需要拡大に伴うもので、価値が上がっている銅を販売して利益を出そうと、今、銅が狙われているのです。