鑑定結果のねつ造や数値の改ざん・・・不正130件の内容
佐賀県警が発表した不正130件の内訳は以下のとおり。
(文中の「試料」とは、血液や髪の毛、唾液体液など)
① DNA型鑑定結果をねつ造 9件
本来の事件の試料(サンプル)でDNA型鑑定を実施せず、
過去の別の事件などの試料を使用するなどして、
鑑定を実施したかのように装った
② 残った試料のすり替え 4件
DNA型鑑定後は、
鑑定を依頼した警察署などに、残った試料を返還しなければならない。
男性職員は、試料がしみ込んだガーゼなどを廃棄・紛失したことから、
別の新品のガーゼなどとすり替えて返還した
③ 日時を改ざん 62件
DNA型鑑定の作業経過を記載するワークシートについて、日時を改ざんした
④ 計測結果の数値を改ざん 7件
DNA濃度の計測結果について、実際とは異なる数値を記入
⑤ 分析結果の波形を改ざん 37件
DNA型検査の分析結果について、試料反応の波形を別の結果を流用して改ざん
⑥ そのほか 11件
・試料の残りを依頼元へ返還しなかった
・鑑定結果が出たのに再度不必要な鑑定を行い試料を使った、など
130件の不正のうち16件は、殺人未遂や不同意等性交・薬物などの事件で容疑者を検察庁に送致する際、証拠として提出されている。
佐賀県警は、①と②のあわせて13件について男性職員を、虚偽有印公文書作成同行使、虚偽無印公文書作成同行使、証拠隠滅の疑いで書類送検した。