体験談を聞き湧き出た感情を言葉に

八幡中央高校3年 芳賀咲花さん「ひまわりを希望と見立てて、あの時代は一回持った希望でもすぐに希望を失ってしまうくらい残酷な世界だったと思ったので、それを表現しようと思って」

八幡中央高校3年 下岡菜月さん「爆弾が落ちた後の街の暗い感じを表現したくて、にじみを使って影の感じを出しました。自分が経験していないから難しい」

戦争を知らない生徒たちですが、杉野さんの記憶を頼りに想像をめぐらせ、作品を書き上げていきます。

八幡中央高校 岡田由美 教諭「聞いた話の中からどんな感情がでてきて、それがどんな言葉になってでてくるのかというところがまず一点難しいと思います」

それから約3週間後、完成した作品を見るため、杉野さんが再び学校を訪れました。

作品をじっと見つめる杉野さん。

生徒たちは書に込めた思いを説明します。

八幡中央高校3年 下岡菜月さん「漢字一文字で闇という字を選びました。視覚的に見た闇とか、心の闇とか暗くなった感じを表現したいと思って書きました」

こちらの生徒が表現したのは、燃えさかる炎の中で杉野さんが見た「ひまわり」です。

八幡中央高校3年 芳賀咲花さん「枯れたひまわりをイメージして、生きが良いところからどんどんなくなっていく形をイメージして書きました」