自宅で介護 24時間目が離せない生活が始まった

両親は心菜ちゃんが2歳の時、病院での介護から在宅介護に切り替えた。
24時間完全介護が必要だ。
8社の訪問看護サービスや通所サービスなどを利用しながら、介護は主に母親が担っていた。
・30分~1時間に1回の痰の吸引。
・胃ろうからとる栄養は、手作りの流動食を
毎日、8時、13時、16時、20時、0時に与える。
・昼間は2時間に1回、夜間は3時間に1回、
体を仰向けにしたり横向けにしたりする。(体交)
・1日1回の入浴は、リビングにビニールプールを広げて、
訪問看護師やヘルパーの力を借りながら3人がかりで実施。
1回の入浴には90分かかった。
・目の乾燥を防ぐために、1日5回の目薬や保湿などを行っていた。
母親は、サービスを利用する間に、家事や役所での手続き、自分の通院などを済ませた。
夫も協力的ではあったが、日中 会社員として勤務しているためその参加には限度があったようだ。
母親
「(夫は)たまに自分たちの食事をつくってくれたり、(心菜ちゃんの)ミキサー食をつくってくれたり、深夜の体交を代わってくれたりしていました」
裁判で、弁護側が証拠として示したカレンダーには、心菜ちゃんの介護などの予定がびっしりと書かれていて、母親がいかに手厚く心を尽くしてケアしていたか、その手厚さを物語っていた。