高校時代は控え選手児玉ジュニアの未来を変えた2人の恩師

輝かしい実績を残した児玉選手ですが、高校時代を過ごした福岡第一ではチームが日本一を経験した一方、自らは控え選手という立ち位置でした。

その行く末に影響を与えたのが2人の恩師福岡第一高校の井手口孝コーチと日経大の片桐章光コーチです。

児玉ジュニア選手
「元々自分の行きたい大学があってずっとそこに行きたいとは井手口先生には伝え ていたんですけ、ど章さんが僕を見つけてくれてBチームだったけど高校まで足を運んでくださって一緒に大学でプレーしないかというアプローチをくださって(井手口コーチから)九州で一番強いチームで日本一を狙えるチームにしてこいというので背中を押してくださってそこで決めたというのが大きいです。日本一を経験しているのは日経大で僕だけなので(井手口コーチから)日本一になるための意識だったり練習の仕方を大学に持ち込んでそれが当たり前になるようにジュニアがしてこいというのを言われていました」

日本経済大学 片桐章光監督
「うちがどっちかというとディフェンスのチームなのであの子をディフェンスマンとして誘いました」


強い使命感を抱いて日経大に入った児玉選手は課題のオフェンスを磨くため、自らにあるノルマを課します。

児玉ジュニア選手
「時期にもよるんですけど試合前だったら300本イン(ゴールが入る)っていうのは決めてます。かかるときは夜の10時11時までかかるし腕も上がらなくなってくるんですけどそこから打つことで試合中どんな状況でも決められるのでそこは意識してます」


ひたむきな努力で得点力は大幅にアップ。

新人インカレでは5試合で115得点を叩き出し、エースと呼ばれるまでに成長しました。

片桐章光監督
「(児玉選手は)スポンジのようになんでも吸収する選手で、思った以上にオフェンスが上手になっていって、チームのディフェンスマンからエースに変わっていったという感じです」