福岡県太宰府市に拠点を置く、日本経済大学男子バスケットボール部。

大学バスケ界の強豪が関東地区に集中するなか、「打倒関東」「九州から日本一」を掲げ、7月、全日本大学バスケットボール新人戦で優勝を果たしました。

この夏、大学バスケ界に大きな風穴を開けたチームの魅力に迫ります。

部員の大半は九州の高校出身

「九州から日本一」を目指す日本経済大学

日本経済大学男子バスケットボール部。

部員およそ90人のほとんどが九州の高校出身者です。

チームの中心の1人、福岡第一高校出身の2年生、児玉ジュニア選手。

ナイジェリア人の父を持つ児玉選手は、身長178センチとバスケ選手としては大きくないものの、ダンクシュートもできる驚異的な身体能力が光ります。

そしてその身体能力を生かした激しいディフェンスを武器に、学生日本代表にも選ばれました。

大学バスケの強豪が関東地区に集中するなか、「打倒関東」を合言葉にするチームはこの夏、快挙を成し遂げました。

先月、2年生以下が出場する全日本大学バスケ新人戦通称「新人インカレ」で、東海大学や白鴎大学など並みいる強豪を連続撃破し初優勝。

全日本大学選手権=インカレを含めても、関東地区以外の大学が優勝するのは75年の歴史で初めての偉業です。

そのなかで児玉選手は「関東一強」に風穴を開ける原動力となり、大会のMVPに輝きました。

児玉ジュニア選手
「残り5秒くらいの時から胸から達成感みたいなものがわいてきてベンチのほうを見たらめっちゃはしゃいでいたのでそれがうれしかったです。打倒関東というのは日経ずっと掲げてきているんですけど、関東は地方と違くて身長が高くて才能がある選手が集まっている場所なので泥臭い部分、ディフェンスやルーズボール、リバウンドは絶対負けないという気持ちでずっとやってそれが結果につながったのかなと思う」