小学校での平和授業

武富さんは戦争でたくさんの命が奪われたことを後世に伝えていくため、毎年、小学校で平和授業を行っています。

兵士・庶民の戦争資料館 武富慈海 館長
「これちょっと着てみて。下の方に凄い毛がいっぱいついたのがありますね。これは毛皮を作るのに動物4頭分の毛が使われているんです。実はですね、イヌやネコを供出と言うんですけど無理矢理毛皮を作るために、あの当時軍隊は差し出させた。自分自身の平和と戦争についての考えをしっかり持つような大人になってください」

授業を受け、小学生たちも戦争の悲惨さや命の尊さを胸に刻みました。

小学生
「軍人のことを考えたら、戦争ってしちゃいけないことだなということが分かりました」

小学生
「動物は命がちゃんとあるから(供出は)だめだと思いました感謝の気持ちと命の大切さを今までよりも深く思って活かしたいと思います」

「平和の種まき」世の中の動きに流されないで

父の思いを受け継ぐ武富さん。

これからも平和の大切さを伝え続けます。

兵士・庶民の戦争資料館 武富慈海 館長
「私の言葉で言うと平和の種をまきよるわけ。種はほかのいろんな水とか条件によって成長していきますよね。種を持っておけば、それをもとに自分が大人になる時に、自分のこととして考えて平和とか戦争を自分の人生の中でいちばん大事なことだということが分かっておけば世の中の動きに流されないで、戦争を止めないかんという行動に移せる市民になってほしい」