リストカットの痕、少女たちの悲しみ、「もっと社会がみてほしい」

立山明日香さん
「少女たちの話を私たちが聞いているだけじゃなくて、社会のみんなが知ってほしいと思います。少女たちの腕に残るリストカットのあとも、ビルの屋上に立っていた女の子のことも、もっと社会がみてよ、という思いがずっとありました。無力感からずっといらいらしていて、動かなきゃ、と思っていました。素通りする大人たちが何か一言、言ってくれたらいいのにとか、私もずっと悲しかったから。もっとみんなが声かけてくれるような環境になってほしい。だって悲しんでいる子はいっぱいいるから。あなたのすぐ隣、すぐ、そばにいるんだよということを知ってほしいです」
かつて母親との関係に悩み居場所をなくしていた立山さん自身は、あるカウンセラーと出会い、自分を取り戻しました。
一念発起して社会福祉士の資格を取得。

今、「心の傷」を抱え孤独と不安に苦しむ警固界隈の子供たちと向き合っています。

壁を乗り越えようと一生懸命生きる彼女たちにこれからも寄り添い続けます。