福岡市の海の中道大橋で飲酒運転の車に追突され、幼い3人のきょうだいが犠牲となった事故から8月で19年となります。
子供を亡くした遺族の母親が福岡市の高校で講演し、命の大切さと飲酒運転の撲滅を訴えました。

大上かおりさん(48)
「どーん一瞬のことです。後ろから1台の車が追突してきました。次の瞬間、車の中に一気に水が入ってきました」

11日午後、福岡市東区の博多高校で開かれた講演会で登壇した大上かおりさん。

2006年8月25日、福岡市東区の海の中道大橋で、大上さん家族5人が乗った車が飲酒運転の車に追突されて海に転落し、1歳と3歳、4歳のきょうだい3人が死亡しました。

大上かおりさん(48)
「3人の子供たちが受けた苦しみ、恐怖。どれほどのものだったか、皆さん想像できますか。海の中道大橋でこんなにむごい死を迎えなければいけなかった、その原因が飲酒運転なんです。こんなことで尊い命が絶対奪われてはいけません」
警察によりますと福岡県内の飲酒運転の検挙件数は、今年は5月末までで1163件と、去年の同じ時期と比べて524件増加していて撲滅には、ほど遠い状況となっています。