苦境に立つ町の米穀店 支えは「客の信頼」

苦境に立たされた西島さん。
それでも、店の営業を諦めなかった理由は「客からの信頼」でした。

姪浜小田部米穀店・西嶋幸弘さん
「自分の気持ちになってちょっと考えてしまうんですよ閉業された方のことを、そう思うと」「今当店を信頼して求めてくれてるお客様を何か裏切る形になるから、そこは何があっても、閉業というか、やめないっていう気持ちはずっと今年、それこそ1月からはあります」

政府が随意契約によって備蓄米を放出してからコメ全体の価格は下落傾向にあります。
しかし、西嶋さんは楽観視していません。

売るコメが無くなるという店の存亡に関わる事態を招くことがないよう今年の秋に向けた準備を進めています。

姪浜小田部米穀店・西嶋幸弘さん
「今回今働いてくれてる女性スタッフの繋がりで、糸島の方たちがちょっと繋がって。結構量も確保できそうなので、もう多少上がっても、当店であれば何かちょっと価格を抑えて何か提供できるんじゃないかなっていう何か予想はあります、今年の新米からですね」

信頼してくれる客にコメを届けるという使命を全うするため、「町の米穀店」は模索を続けています。