廃業する米穀店は今年度も増加する可能性

 西嶋さんの店のような「町の米穀店」は、去年からのコメ不足によって苦境に立たされています。

信用調査会社・帝国データバンクの調査では、2024年度の米穀店の廃業は88件。

コロナ禍以降の過去5年間では最多となり、帝国データバンクはコメ不足を理由に廃業する米穀店が今年度も増加する可能性があるとみています。

西嶋さんの店も去年12月、大きな危機に直面しました。

姪浜小田部米穀店・西嶋幸弘さん
「年の瀬に1月の配達分がないっていう状況まで陥って、もう正月休みにいろいろ農家さん当たったりもそうですし、卸業者さんにも頼み込んで、いくらでも出すから用意してくれって言って用意したり。でもそのときはちょっと一番きつかったです」