業務のミスマッチ防ぐために・・・

優秀な人材に長く働いてもらおうと始まった取り組みのひとつが、2年生を対象にしたインターンシップなのです。

RKB 浅上旺太郎 記者
「海上保安庁で初めての取り組みです。2年生が巡視船に乗ってインターンシップに臨みます」

船上で保安官が学生に指導します。

保安官
「本船が進んでいく先にでっかい漂流物浮いていないかとか、この時間に周りを見ておくことが航海科としては大事」

意外なことに、海上保安大学校の2年生のカリキュラムには、船での実習がありません。

実習がないまま、10月からは航海・機関・通信の3つのコースに分かれます。

新たに始まったインターンシップの狙いは、先輩保安官の業務を実際に見たり体験したりすることで業務のミスマッチを防止し、卒業後に保安官にならないいわゆる「任官拒否」や早期退職を防ぐことにあるのです。

機関科志望の2年生
「ひとりひとりの個々の能力の高さが必要だなと思いました。この体験があることでコースを決める材料になることを感じています」