映画きっかけに観光客が30倍

大きな転機となったのは、2014年にタイで公開された佐賀県を舞台にした映画「タイムライン」です。

佐賀県に宿泊したタイ人の数は2013年は370人でしたが、映画の効果もあって2019年には1万290人とおよそ30倍となりました。

コロナ禍後のおととしと去年はマレーシアのドラマを撮影、そして今年初めてシンガポールのドラマロケが実現しました。

決め手になったのは建物や風景「当時にタイムスリップしたよう」

シンガポールで数々のドラマを手がけてきたマフーズ・ムハンマド監督(50)。

今回の作品は明治時代、ムハンマド監督の高祖母であるハラニシ・ツバサさんが日本からシンガポールに渡った実話に基づく物語です。

ツバサさんの生まれ育った場所が九州ということは分かっていますが、生前の記録はあまり残っていないそうです。

ムハンマド監督はなぜ佐賀県をロケ地に選んだのでしょうか。  

マフーズ・ムハンマド監督
「建物や風景などたくさんのものが当時の雰囲気を醸し出しているように感じたので佐賀を選ぶのは難しい決断ではありませんでした、佐賀に着いたら私たちはその時代にタイムスリップしたような気分になり俳優たちもその時代に戻ったように感じるだろうと思ったからです」