救助された人は背骨などを折る大けが

この事故では、機長と整備士、看護師はフロートと呼ばれる浮き具にしがみついているところを救助されましたが、背骨などを折る大けがをしていたことが関係者への取材でわかっています。
佐賀航空などによりますと、海上に不時着するために機長がフロートと呼ばれる浮き具を手動で展開。着水したあと、割れたフロントガラスから脱出しましたが、再び機内に戻り、整備士と残る4人の救助に向かったということです。

 エス・ジー・シー佐賀航空 中山博樹 代表取締役
「2メートルから3メートルの波で救助にあたったが、看護師を脱出させたあと体力の限界ということになったと。誠に申し訳ないということを言っております」
エンジンや救難信号の装置に異常は確認されず

運輸安全委員会によりますと、着陸装置が折れていたことなども含めて着水時に強い衝撃が加わったと考えられるということです。その一方で、エンジンや不時着した際に発信される救難信号の装置については、明らかな異常は確認されませんでした。

唐津海上保安部や運輸安全委員会は今後、エンジンの記録装置や警報装置などを解析し、事故の原因を詳しく調べる方針です。
 
   
  






