4社に1社「退職代行の利用者がいる」

Q企業側の反応はいかがですか?

退職代行SARABA 岡本大輝 代表
「これから頑張っていこうとうちでも考えていたのになって残念がる方もいらっしゃいますし、もう辞めるんだったら早く辞めてと、社会保険とかもかかってくるからという風にあっさりしたところもあったりします」

こちらは代行サービスを利用して退職した人がいた企業の割合です。(マイナビ調べ)

2020年は16.1%でしたが年々増加し、2024年は6月までのデータで23.2%と、ほぼ4社に1社の割合になっています。

サービスを利用する理由としては「退職を引き留められたから」「自分から退職を言い出せる環境ではないから」「退職を伝えた後トラブルになりそうだったから」などが挙げられます。

「売り手市場」で利用者増か

サービスの利用者が増える背景には、仕事を求める人より企業の求人数が多い、売り手市場があると岡本さんは分析します。

退職代行SARABA 岡本大輝 代表
「売り手市場ということは働ける場所が多いという事になるので、逆にその分辞めやすいのかなと思う。労働者からしたらいろんなところに退職してもすぐ就職先を見つけやすい」

依頼者の2割が新入社員という岡本さんは、新入社員が安易に退職代行サービスを利用することに苦言を呈します。

退職代行SARABA 岡本大輝 代表
「そもそも退職代行なんて使わないに越したことはないと私自身は思ってます。当然、新入社員の方であればその社会経験もあまりない方だと思うので、いた方が良い部分もあるかもしれないですし、次の会社でまた同じことが発生すると思うんです。そうなるとどこかで覚悟を決めて、当然生活するためにお金は必要ですから働かないといけないと思うので」