春は”緊張”の連続 自分に優しい生活を

実は、筆者も社会人1年目のころに眠れない日々が続き、医療機関を受診したことがある。

当時は、「カメラの前で失敗してはいけない!」というプレッシャーに押しつぶされそうだった。

仕事で「うまくいった!」という手ごたえを感じることもなく、ニュースを読みながら、声が震えて泣きそうになる日もあった。

家に帰っても緊張は解けず、食事もままならない日々だった。

不安を医師に相談し、睡眠時間を十分に確保し食生活を改善したところ2か月ほどで症状は改善した。

アナウンサーとして、日々発声練習や腹式呼吸の訓練を行っているが、今回木村医師の話を聞き、そのトレーニングが、緊張の緩和につながっているとは驚きだった。

営業職や接客業、学校の教員など、人と関わる仕事は緊張と隣り合わせだ。感受性が豊かで、周りに気が遣える人ほど知らない間に心が疲弊してしまう。

新入生や新社会人は、慣れない環境の中でプレッシャーを感じるかもしれない。

生活スタイルが変わっても、深呼吸や適度な運動と休養を忘れず、1人での解決が難しい場合は、医療機関に相談することも大切だ。

RKB毎日放送アナウンサー 高見心太朗