春は”緊張”の季節だ。新しい学校、新しい職場・・・進学や就職、人事異動などでゼロから始まる人間関係がある。
ちょっとした緊張ですむ場合もあるが、生活に支障をきたすほど不安に苦しみ続ける人もいる。
子どものころの経験やママ友トラブルが引き金となり、深刻な”緊張”につながっているケースもあるという。
ただしく対処すれば、緊張はおそろしいものではない。専門家に聞いた。
自ら命を絶つ人が最も多かった4月
警察庁のまとめによると、2024年、自殺者が最も多かった月は4月で1903人だった。最も少なかった12月(1359人)の1.4倍だ。
自ら命を絶つことを選んだ原因・動機をまとめた結果を見ると、19歳以下は、学業不振や進路、いじめなど「学校問題」の割合が高い。
20代は、がんやうつ病に悩む健康問題が最も多く、次いで、経済生活問題、家庭問題などとなっている。
(出典:「警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等」)
4月は、進学や就職など環境の変化が起こりやすい時期だ。福岡市天神にある心療内科「アイさくらクリニック」には、過度な”緊張”に悩み受診する人が増えるという。