緊張したら、まずは「深呼吸」
木村医師は、まず深呼吸してほしい、と話した。
アイさくらクリニック 木村昌幹 院長
「腹式呼吸を行うことで、リラックス効果が獲得できます。鼻から息を吸うと「交感神経」が、口から息を吐くと「副交感神経」が刺激されるからです」
他にも、不安な思考を書き出したり、「私は大丈夫!」とポジティブな自己暗示をかけたりすることも、大切な行動だという。
くすりを処方し過度な緊張にアプローチすることも

木村医師のクリニックでは、必要と判断した場合、薬を処方することもある。
プレゼンや会議など緊張する場面が限定している場合は、即効性のある緊張止めの薬を服用する「スポット療法」で対処する。
本格的に治療する場合は、不足したホルモンを補充する「セロトニン強化療法(SSRIなど)」で、不安体質を徐々に改善し、1年~3年かけて、不安からの解放を目指す。
薬による治療以外では、「認知行動療法」で考え方や行動などに働きかけ、ストレスを軽減する治療法もあるという。