山伏の時代から続く神楽の奉納
かつての修験道の春の祭りのうち、今でも残っているのがお田植祭です。求菩提山の8合目にある、旧護国寺。今は国玉神社中宮の前にある、斜面を切り開いた小さな庭が会場です。
まずは豊前神楽が奉納されました。豊前神楽には、修験道の影響が強く残っています。神楽を舞い終えた鬼が、観客の女性を抱っこしようとしています。
鬼:持ちましょう、持ちましょう。
女性:重たいから、本当に!わー!
鬼に触れることで、人々はパワーを得るのです。
畔を作ることから始まる「お田植祭」
さて、これからいよいよ、お田植祭が始まります。
神歌:改まる年の初めの…
まずは、「畦(あぜ)切り」。男性6人が鎌を手に田んぼの草を刈っていく作業が始まります。
畦切り:そこ、蜂がいるって!ほら!もう終わったかな?もう帰っていいかな、帰って一杯飲もうや。(拍手)
ちょっとユーモラスな動きもあります。
このあと、男の子5人が「田打ち」をします。田を固めていく作業でしょう。ぐるりと丸く切り開いた庭を、円を描いて歩いていきます。
それから、鍬を持った男性が「畦塗り」をして、田を作っていきます。春の作業が順番に行われていくのです。
そして、張りぼての牛が登場します。
(牛がモーと鳴く)
代かき:こら、ぼれくされ!(モー)
張りぼてに男性2人が入っていて、モーモー鳴いています。牛を使って田んぼを平らに整える「代かき」です。
代かき:しゃんと行け、その調子!ほら、また寝てる!(モー)







