◆天神のシンボル、6年間の“空き家”も経験

福岡パルコが建物に入る前から「天神の顔」として親しまれた旧岩田屋本館は、1936年に開業した。1999年に学校法人の都築学園グループが買い取ったものの、岩田屋が移転した2004年から6年間、入居するテナントが決まらず事実上の空き家になっていた。

2010年3月、福岡パルコが開業しに再びにぎわいが戻ることになった。その際に、天神地区の14の商業施設が企画したのが「天神開花宣言」だ。ふだんはライバルであるデパートやファッションビルが初めて共同で広告を展開した。

当時は2011年に九州新幹線開業を控え、博多駅周辺の開発が急激に進んでいた。そんな中で「天神の顔」の再開をきっかけに人の流れを取り戻そうと必死だったことがうかがえる。
福岡パルコの開業から12年、建て替え検討のニュースに触れた市民に聞いた。
市民「どんな感じか分かりませんけど、時代と共に変わっていくのは必然的ですから。いっぱい店が増えたら嬉しい。」「すごくいいと思います、期待できる」「子供連れで一緒に楽しめるような場所がもっとあったらと思います」「10年後はガラッと変わっているんじゃないかなと思って10年もかからないかもしれない、5年後くらいかな」







