福岡市中心部の“顔”として一等地に建つ「福岡パルコ」が再開発されることになった。運営企業は「これまでの屋号にない新たな価値の創造」を掲げ、福岡市の再開発優遇策を念頭に建て替えを検討している。これによって天神地区のシンボルとして長きにわたって親しまれた旧岩田屋本館は姿を消すことになった。
◆新たな価値を創造する“ユニーク施設”へ

RKB三浦良介「再開発が進む天神地区。天神ビジネスセンターの高さは約89メートルですが、渡辺通りを挟んだ福岡パルコがあるエリアは115メートルまで建てることができます」
再開発の具体的な時期や内容は未定だが、運営するJ.フロントリテイリングは来年3月に不動産開発の新会社を設立し、福岡・天神地区の大型プロジェクトを始動させると話している。

好本達也社長「天神ビッグバンを契機として大型開発プロジェクトを検討・推進しています。大丸・松坂屋やパルコの屋号にはない新たな価値を創造するユニークな商業施設の開発も可能になるものと考えています」
天神ビッグバンの優遇策を受けられる期限は2026年まで。福岡市によると、複数街区にまたがる段階的・連鎖的な建て替えであれば個別に判断するという。







