『海峡都市』釜山と福岡 地方メディアが伝える日韓
海峡を挟んだ韓国の釜山と九州は、距離的に近く古くから交流してきた歴史がある。
「釜山・九州地域におけるマスコミの日韓報道」を議論したセッションでは、記者交流を続けている西日本新聞と釜山日報が、共同で執筆した「釜山の日本総領事館の前に建てられた慰安婦像」についての記事を紹介。
2017年に1年間、福岡を拠点に取材した釜山日報のチョ・ヨンミ記者は「同じ事象でも日本人と韓国人とでこれだけ感じ方や印象が違うのかと驚いた。
市民の声を伝えることで『対立』ではなく、互いの『理解』を目標に報じた」と報告した。

また、1969年以降、ほぼ継続して韓国・ソウルに特派員を派遣しているRKB毎日放送は、記者がその経験をいかし、帰任後も文化やスポーツ交流、環境問題など、政治外交以外のテーマで日韓関係を報じている。
高藤秋子記者がその事例を紹介し「政治外交の舞台から離れた地方のメディアだからこそ俯瞰して伝えられるテーマがあり、様々な見方を伝えることが重要だ」と話した。
