さらば「銀釜」 後継の機関車も”銀”を継承

「銀釜」は老朽化などを理由に今後、定期運用を離れ、最新型の電気機関車「EF510 300番台」に置き換わる予定ですが、最大の特徴である銀色の車体は継承されます。

JR貨物 九州支社 新型車両開発に携わった小泉和也さん
「EF81 303号機の銀色が地域の皆様から親しまれているということで、今回導入した510形式もですね、同じように地域の皆様から親しまれてほしいという思いで、同じ銀色を採用しました」
「新たな『銀釜』として九州地区のみなさまに長きにわたって親しまれる機関車になってもらえればと思っています」

「銀釜」は車体の補修や機器の更新を繰り返し、これまでにおよそ312万キロ、地球を78周するほどの距離を走ってきました。運転士の吉武さんはこの銀釜とともに成長してきたと話します。

JR貨物 九州支社 吉武健一さん
「短く言うと本当にお疲れ様でしたっていうのを一番言いたいですよね、私も貨物列車も運転したし、ブルートレインも運転したし、色々な面で私も技術力を教えてくれたというのがこの機関車で今指導員としてやってこれるのもこの機関車があったからだと私は信じています」

運転する人、整備する人、沿線で見守る人、多くの人の思いを乗せて半世紀にわたって、活躍してきた機関車「銀釜」

その役割は、新たな車両に受け継がれます。