「九州初の高性能制震システム」で揺れ幅70%に

高層ビルに欠かせないのが地震対策です。

20年前の3月に発生した福岡県西方沖地震では、「ワンビル」の前身である「福岡ビル」の窓ガラスが割れて道路に散乱するなどの被害が出ました。
RKB 下濱美有記者「建物の中には最新の制震装置も導入されています。電気を使わないため停電時でも揺れを抑えることができるということです」

「ワンビル」で導入されたのは九州初の高性能制震システム。
一般的な制震システムと比べて揺れ幅は70%に、揺れる時間を4分の1に抑えるということです。
西鉄 天神開発本部 金子晃子 係長「震度6強の地震が来た場合でも建物の構造体は無傷で、仕上げ材に一部損傷が発生する程度におさえられる計画になっています。直接ガラスに力が伝わらない揺れに追従するユニットが採用されていますので今回揺れによってガラスが割れて落ちることは、ほぼ可能性が低い」

災害発生時には、天神エリアの帰宅困難者を受け入れることを想定し、ロビーやホールを開放するほか、地下のスペースには555人分の水や食料などの備蓄品を準備しています。
「ワン・フクオカ・ビルディング」は、今後内装工事を行い、今年4月24日にオープンする予定です。