「抗拒不能になるようなことはしていません」全事件を否認

14日、坊主頭に黒っぽい色のスーツ姿で法廷に入った本多被告。検察官が読み上げた起訴内容について「抗拒不能になるようなことはしていません」などと答え、全ての事件を否認した。

「抗拒不能」とは主に性犯罪で使われる法律用語で、物理的または心理的に抵抗することが著しく困難な状態を意味する。

従業員に書かせた誓約書「生涯尽くします」

検察側の冒頭陳述によると、本多被告は2001年、共同経営者と共にペットショップを設立。2011年に、共同経営者が退いたことで、会社内での本多被告の影響力が強くなっていった。

そして翌年の2012年、検察が【519事件】と呼ぶ出来事が起こる。ペットショップ店舗に本多被告を中傷非難する1通の手紙が届いたのだ。これに激怒した本多被告が、手紙を送りつけた犯人捜しを始め、従業員らに生涯尽くすことを誓わせる誓約書を作成させた。

本多被告が今回の事件で、被害者である女性従業員らと繰り返し性交するようになったのは、この「519事件」の約半年後からだ。