ー22年のプロ野球人生を振り返って

振り返っても悔いのない、やり残したことのない野球人生だと自分では思っています。
ー特に印象に残っていること
22年もあるので(笑)。全てが思い出ですし、新人の頃は、日本一を1年目で経験させてもらえましたし、今じゃ絶対に無いと思うんですけど、先発で完投して、胴上げさせてもらったこともありましたし、今考えたら、ルーキーで胴上げ投手ってあり得ないなと。そんなことを、王会長が監督の時にさせていただいて、いま考えると不思議ですけど、そこから怪我もあったり、アメリカでは失敗とか、たくさんのことをやりましたけど、自分にとっては全てがプラスになった。これまでの野球人生で、無駄なことは無かったと、誇りを持って言える。
ープロ野球選手として大事にしてきたこと、こだわり
難しいですね…最後の引退試合をしないというか、固辞じゃないですけど、やっぱりファンあってのプロ野球ですし、1人で優勝できるものでは無いですし、1人のためにやることも時には大事だと思いますけど、やっぱりみんなの力が集まって、みんなが同じ方向を向いて、勝ち得て行くものだと思うので、それを自分も大事にしていましたので、チームあっての自分という気持ちでずっと戦っていましたので、それを一番最初に引き継がせてもらったのが、城島さんに怒られた時。城島さんに怒られてからはずっとその気持ちで。それが22年続けられたのは良かった。
-現役を続けられた理由
今までの出会い、たくさんの方に出会ったことが今の自分を作り上げたと思っている。両親も奥さんも娘も。たくさんの方に携わって頂いたことで、今の自分ができた。22年プロでやらしてもらって感謝しかないです。
ーファンについて
日本一、世界一のファンだと思っていますし、2018年の怪我で1年半投げられなかったですけど、2019年にマウンドに上がった時に、本当にすごい拍手を頂いて、これだけのファンの方が待っていてくれたんだと思うと、すごく嬉しかったですし、あの時の拍手は本当に忘れませんし、もしかしたら引退試合とかをしなかったのは、裏切りに受け止められるかもしれないですけど、そこは自分のプライドというか、そこは考慮していただけたら。申し訳ない気持ちではあります。