支えは母 あえて厳しく、そして明るく

そんな海斗さんを支えのが母・絵里さんでした。いじめに苦しむ息子に対し、あえて厳しく接したと言います。

母・絵里さん「別の小学校から集まるので。まぁ、でもそれは仕方ないじゃないけど、この子だからいじめがあったというわけではないので。自立しないと。全部親がいつまでもしてあげられることではないので、いつ私も死ぬか分からないと思うと、この子一人でこの世の中においていけないので。できないことはいっぱいあるけど、気持ち的に強さ的にはメンタルは強くしておかないとなと思って」
厳しいだけではなく、友達のように明るく接してくれた母の存在が、海斗さんにとっては救いでした。

山崎海斗さん「すごく家で明るくしてくれたりとか強い母でいてくれてたので、自分にとっては最悪もし自分になにかあったとしても、助けてくれるという安心感があったので」
人生を変えた同級生の「一言」とは・・・

中学卒業後、海斗さんが入学した高校は厳しい校則がなく、みんなが違った服装、髪型をしていて、個性的な生徒が多い学校でした。
そこで、仲良くなった同級生からのなにげない一言が、海斗さんを変えるきっかけとなりました。

山崎海斗さん「『海斗も変わっとるけど俺たちもみんな変わってるし、別に気にせんでよくない?みんな違って、みんないいんやろ』と。その言葉のおかげで自分の殻を破れたというか、心の中にある障害を壊せた気がした」