なくならない飲酒運転。
飲酒運転で逮捕された人の多くが「酒は抜けていると思った」と弁解しています。
休憩したら酒は抜けるのか。年齢も性別も違う3人の記者が、実際にアルコールを摂取して検証しました。
飲酒運転が無くならない背景にはアルコールの影響に関する誤った認識があるのかもしれません。
飲酒運転の通報を義務化した福岡県

8月23日、福岡市で飲酒運転の通報訓練が行われました。
福岡県は4年前に、飲酒運転撲滅条例を改正し、飲酒運転を目撃した際に通報することを「県民の義務」だと定めました。
通報を義務化したのは全国でも初めてのことで、飲酒運転に対して福岡県が他の自治体よりも厳しい姿勢で臨んでいることを表しています。
幼い3人のきょうだいが亡くなった

18年前の8月25日、福岡市東区の海の中道大橋で当時、福岡市の職員だった男が酒を飲んだ状態で車を運転し、前方の車に追突。
追突された車は海に転落し、幼いきょうだい3人の命が奪われました。

この事故をきっかけに福岡県では、飲酒運転撲滅を目指す活動が活発化しました。その結果、2021年まで、飲酒運転の検挙件数は減少しましたが、2年前から増加に転じました。