全国的に増加しているのが、「マイコプラズマ肺炎」。6月ごろから北部九州地区でも徐々に増えてきました。8月11日までの1週間、福岡の定点当たりの報告数は0.8人で、福岡では7年ぶりの高水準。佐賀県は2.33人と全国で最も高い数値となっています。
感染症の専門医に話を聞きました。

患者の7~8割が14歳以下

北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長
「若い人が多くかかる病気で、統計的には14歳以下の方が7~8割。慢性の肺疾患を持っている人、閉そく性の肺気腫やぜんそくなどがある人は、マイコプラズマ肺炎を契機に重症化することがあるので、注意が必要です」

マイコプラズマ肺炎の症状は、発熱、けん怠感、頭痛など。少し遅れて、乾いたせきが出た後、次第にタンが出るようになり、湿ったせきに変わっていきます。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長
「感染経路はインフルエンザや新型コロナと全く一緒で、飛沫感染と接触感染。今の時期は熱が出たと思ったら新型コロナを疑った方がよいので、そこでマスクをつける手洗いをすることになる。そして、せきがひどくなればマイコプラズマ肺炎を疑う。5日から1週間すれば微生物の量が体の中から減り、うつす強さは減ってくるので、熱が出てから1週間はマスクをつける機会を増やしてほしい」